SimpleDB vs Salesforce
データベースのインフラサービスとして比較、ただしビジネスモデルの観点から(ドキュメントvsリレーショナルについては除外)
違いを一言で言うと、SimpleDBをはじめとするAmazonのサービスは(たとえ少額であっても)利用料を開発者から取る訳であるけど、Salesforceは開発者からは全く取らない。
とみたがSFDCにいたときは、あまりテクニカルな話じゃなく、この違いを認識させるのにえらく時間がかかった。そして残念ながらまだそれほど一般に伝わっていない。3rd PartyがサービスするためのSalesforceプラットフォームの利用料はいくらか、という質問は結構あって、無料だ、というと、それはありえない、と不審に思うみたい。
MicrosoftがWindows用のアプリケーション開発しているベンダーにWindows利用料を徴収しているか、という話に置き換えると分かり易いかもしれない。Windowsのライセンスを払っているのは、そのアプリケーションを動かすPCを使っているユーザであって、そのWindows用ソフトを開発したベンダーじゃない
Salesforceの場合もWindowsと同じく、データベースやインフラの箱の利用料をはらっているのはエンドユーザで、そしてAmazonの場合、通常のホスティングサービスと同じように、利用料を払うのはその上でサービスを展開するデベロッパーになる。
どっちが必ずいいと判断できるわけじゃないが、今のところ主流は後者になっているような気がする。個人的には、ある種のアプリケーションの提供に関しては、前者の方が圧倒的に魅力的に感じる。