OpenIDの認知度
【OpenIDに関する調査】OpenIDの利用率はわずか1.2%/認知率は12% (1/3):MarkeZine(マーケジン)
認知率12%もいってるのか!ついでにSAMLでも調査を取ってみたらいい。偏向度が分かるかも(正気)。
まあマイナーなのは今に始まった話じゃないから別にいいとして、内容の方がちょっと気になる。セキュリティ面での不安、が、意外と多い。これは啓蒙して行く必要がありそうだ、みたいな、馬鹿なことを言うのはやめたい。啓蒙が必要なものってのは、やっぱりこの世の中流行らない。
セキュリティと言ったって、すべてのひとが具体的な脅威(フィッシングなど)を考えて言っているわけではないだろう。個人的には、OpenIDに限らず、Webのシングルサインオン、認証を委譲する、という考え自体が、あまり一般受けしていないのでは、という印象があり、それがその「漠然としたセキュリティの不安」に起因しているのではないかという考えでいる。
しかしながら、携帯の世界では、キャリアが網認証で固体特定してサービス側がその情報を識別に利用するのは当たり前になっている、これとの違いは何か?信頼関係?
みんな、実は選びたくなんかないんじゃないか。与えられたものでいい。いやだ、おれは選びたい、という人は、少数派で、その人のために世界を変えるのは、実はひどい贅沢なことだ。ただ、そうやっていろんなものが発展してきたのも事実だから、正しい道とも言える。でも、まだ贅沢だし、その贅沢を許す方向にはなかなか動きにくいように、いろんなひとが利害に関わるようになってしまった。
今まであるものに、あたらしいエクスペリエンス、それほど必要ない。サービスごとのユーザ名パスワードのエクスペリエンスを捨てろ、という人は、説明力をもっとつけなければならないけど、それを今のWebのスケールでやるのはちょっとつらい。
サブマリンOpenID、「Yahoo! IDでログイン」ボタン。これもまだ、異様だよね。なんであんたのサービス使うのにYahooにログインしなきゃいけないの?あんたのとこはYahooの子会社かパートナー契約してんのか?ケータイなら公式サイトに相当する。まあ野良サイトでも識別できるキャリアもあるけど、それはケータイがそもそもキャリア通してアクセスするから当たり前でしょ、という説明、実は当たり前でもないけど、直感的にはそれで通用する。「Yahooログイン」ボタンは、それより十分こなれてるだろうのに、そこまで直感に訴えられない。
だらだら書いたので、最後に自分の意見をまとめると、○○ってのはただのシングルサインオンじゃないんだよ、という前に、シングルサインオン的なエクスペリエンスがWebにおいて一般受けするのかどうかの是非を正面からはっきり見るべきだと思ってる。普及のモデルがケータイにあるのだったら、選択の自由とかOpenとかにこだわりすぎるのはよくないかもしれない。まあでもそれじゃほとんど面白くないんだよね、正直。