GWT-ExtJS とか Rails Ext JSについて
GWT-Ext Widget Library
Ext Scaffold Generator Plugin for Rails - Ajaxian
Ext JSみたいなJavaScript単体で完結するライブラリを、GWTとかRailsとか、サーバ側のフレームワークと統合しようという動き。
懸念点としては、JSFとかがあと付けでAjaxなFaceを用意して来たときのように、統一の取れないものになりはしないか。それが一体感を持って開発における快感のレベルにまで高まればありだとおもうが、残念ながら今まで触って来たサーバサイド言語主導のAjaxものは結局あるところまで来るとクライアント側のJavaScriptコードに手を出す必要があった。JavaScriptからみるとWrapされてしまっている分直接どこを弄ればいいのか分かりにくくなるという事態が予想され、そんな苦労をするならじゃあべつにExt JSのみでいいじゃんという話になってしまいかねない。
JavaScriptでUIのコードを書くのがいや、という人は、おそらくJavaScriptではDeclarativeにUIを構成できないと思っているのか。もしかしたら、JSFおよびXMLかなにかで書いて動的/静的にJavaScriptを生成するのと、JSONで直接JSから読めるように書くのでどっちがいいかって言う話で、前者にはそれをIDEでサポートしてくれる可能性が今はあるからうれしいのか。後者もいずれやってくれると思うけど。特にExt JSくらいなら誰かが。
ここまで書いて、そもそもあまり使ってもいないものに対して分かったかのように書くのはよくないと思った。おそらく、確実に、慣れないJSを直に書く場合と比べて、そちら側に慣れている人にはかなり開発時に快感を得られるのだろう。ScaffoldでいきなりExt JSのグリッドが出て来た日には、それは確かに仰天しなくもない。
が、個人的には、サーバサイドと密に連携されたものに、今はちょっと興味を持てない。というか、今はそちらを重視していない。昔は全く逆だったけど。
今はどちらかというと、配布可能性について考えている。配布可能性は開発生産性を凌駕できる、と信じている。コピペできるかどうか。誰もがクリック一つでつかえるかどうか。もうそれ。そこで特定の環境に縛る事はあまりよろしくない。たとえば、Google Maps APIがJavaやRubyでしか動かなかったとしたら、ここまでは普及しなかったはずだ。現在実存するプラットフォームの中でもっともディストリビューションが容易であるという事実こそがJavaScriptの醍醐味だと思っている。