残された人達のためのもの

みんなが使えるインフラのようなものを誰かが全部提供しようとすると、その提供する誰かにはものすごく負担がかかる。たとえばPipesみたいなことができるのは、それはYahooだからに他ならない。そういうインフラサービスに投資できる体力があるというのは、なんとうらやましいことか。

Pipesはユーザにとっては確かにfor the rest of usだと思うけど、これからPipesのようなインフラを作ろうと思う者にとってはPipesが示している壁は明らかに高い。これはアーキテクチャに根差しているものだから、同じアーキテクチャに基づく限り正攻法ではYahooと互角の投資をするしかない。ではfor the rest of usなアーキテクチャってのは何だ。P2Pとか言ってしまいそうになるけど、あえてやめておく。

ここできっと重要なのは、僕らが欲しいのは有効な結果であって、とあるオーソリティが集中的にすべてやってくれることではないんだ、ということか。結果さえ簡単に手に入るのだったら、別に自分がやったってかまわないんだ。なんなら結果に至るまでのレシピを、僕のエージェントに渡してくれさえすればいい。僕が専属のエージェントを雇えていて、それがレシピを読んで働いてくれるんだったら、それで十分だ。

垂直分散、って言っていいんだっけ。Ajaxが流行って、Webアプリケーションでもプレゼンテーションがクライアント側に分散されるアーキテクチャは許容されるようになってきた。せっかくだからデータプロセッシングももうちょっとクライアントに寄ってみてもいいんじゃないか。

などと考えながら、適当に週末で作っていたおもちゃが、やっとプロトタイプくらいに出来つつあるよ、ということをただ単に言っておきたかっただけ。いつの間にか1ヶ月くらい記事書いてなかったので。